05/29
Sat
2010
『トーイン』とは
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左記は上面より見た図である。
キャンバによりタイヤが外側へ転がろうとします。そこで、それを、うち消すために車両前方のタイヤ寸法を短くして、車両が中へ行こうとします。
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トー角とは、タイヤの中心軸が進行方向をみてどちらを向いているかを角度で示す言葉で、フロントタイヤはフロント左右のタイヤ、リアタイヤはリアタイヤ左右同士で測定します。
内側を向いていれば、トー角はインを向いている、すなわちトーインといい、傾向としてはコーナーリングではアンダーステア傾向を持ちます。外側を向いていれば、アウトを向いている、すなわちトーアウトといい、傾向的にはトーインとは逆で、コーナーリングではオーバーステア傾向になります。
ホイールアライメントのひとつの要素であるトー角は、アライメントの中でも大切なファクターです。トー角が大きく狂っていれば直進安定性を欠く事となる他に、タイヤの異常な片減りの原因にもつながってしまいます。
自動車では通常トーイン25mm〜トーアウト25mmの間で調整を行いますが、この角度は車種によってちがいがあります。トー角の測定を行うには、正常な空気圧と、充分に溝が残ったタイヤである事が前提となり、タイヤに問題があれば正しい測定は行えません。
自動車の車検でもこのトー角の数値が狂っているとパスできませんし、タイヤの偏磨耗や直進安定性を欠かないように調整を行っておくようにしましょう。
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